光触媒コーティングのメリットとデメリットは?その仕組みについても解説

ウイルス対策としても最近注目を浴びている光触媒コーティングですが、いったいどういうものなのかよくわからない、安全性が心配という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは、その仕組みや安全性、さらにメリット・デメリットなどを詳しく解説します。

光触媒コーティングってなに?

光触媒コーティングとは一体どういった物質なのでしょうか。まずは、光触媒コーティングがどういった仕組みで効果をもたらしているのかを簡単に説明します。

光触媒コーティングの原料はなに?

光触媒コーティングに利用されている主な原料は酸化チタンです。光触媒コーティングとは、金属が光を受けることで周囲の物質への反応を促すという仕組みを利用しています。さまざまな金属の中でも、酸化チタンが消臭や殺菌など高い効果をもたらすことから、主な原料として使われるようになりました。

どういった場所に利用できるの?

光触媒のためには光が必要なため、外で日光の光を浴びる必要があると考える方もいらっしゃるかもしれませんが、実は室内でも十分な効果が得られることがわかっています。室内に入る日光や照明の光など、明るさがあるところであればどこにでも利用することが可能です。

たとえば、壁や床、衣類、車内、ドアノブなどにも活用できるのです。また、カビの繁殖を抑えるといった除菌効果を期待して、トイレや浴室、キッチンなどの水回りに取り入れる方も多くいらっしゃいます。

安全性は?

光触媒コーティングの主な原料となっている酸化チタンは、昔から白の着色料として使われてきました。身近にあるホワイトチョコレートや、ガム、化粧品などにもよく利用されている安全性の高いものです。

光触媒コーティングのメリット

光触媒の仕組みがわかったところで、実際にどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。大きく分けて、抗菌、脱臭、空気浄化、徐汚の4つの効果が期待できます。清潔に保ちたい場所や、除菌をしたい場所に取り入れてみましょう。

抗菌が期待できる

光触媒には、インフルエンザやノロウイルスなどの菌を分解する効果が期待できます。そのほかにも、大腸菌や、サルモネラ菌などにも効果があることがわかっています。さらに、胞子が飛んでしまうことから除去が大変なカビ菌の繁殖も抑えられるでしょう。このことから、病院や飲食店などでも多く取り入れられています。

自宅であれば、水回りの床や壁をコーティングするのがおすすめです。また、多くの人の手が触れることになるドアノブにも、活用してみてはいかがでしょうか。

脱臭が期待できる

タバコのにおいやペットのにおいなど、気になるにおいも分解して除去してくれます。靴のにおいが気になるという人は、靴に光触媒スプレーを散布してみるとよいでしょう。また、においをつきにくくするという防臭効果も期待できるといわれています。

空気浄化が期待できる

大気や室内の汚染物質を分解し、空気を浄化してくれるというメリットもあります。アレルギーの原因とされているホルムアルデヒドの分解・除去もできるため、シックハウス症候群への対策としても注目されています。そのため、障子や畳、空気清浄機などにも光触媒が取り入れられるようになってきました。

近年では、その空気浄化機能を期待して、道路の塗装に光触媒を取り入れ、排気ガス中の有害物質を除去するという研究も進められています。

除汚効果が期待できる

アンモニアを含むさまざまな化学物質を分解できるため、タバコによる壁の黄ばみを予防する効果が期待できるでしょう。また、外壁や窓ガラスに利用することで、雨の力を利用して汚れを除去するセルフクリーニング効果も注目されています。

これは、光触媒がもつ親水性(水と交わりやすい力)によるもので、汚れが雨水と混ざり流れ落ちるという仕組みになっています。

長持ちする

光触媒コーティングの持続期間は、約3〜4年とされています。通常のアルコールなどの消毒液の効果が1〜2週間となっているのと比べると、大幅に長い期間効果が持続するのです。また、衣服などに利用した場合も、5回洗濯してもコーティング効果は失われないという研究結果が出ており、耐久性に優れているといえるでしょう。

光触媒コーティングのデメリット

光触媒コーティングのデメリットとしては、アルコールなどの消毒液に比べると、費用がかかってしまうということがあげられます。特定の範囲に使用したい場合は、スプレーなどを利用し、部屋全体をコーティングしたい場合は、専門の業者に依頼するようにしましょう。

また、光触媒コーティングは光がないと効果を発揮できないというデメリットもあります。しかし、最近では無光触媒コーティングも開発されているため、光の当たりにくい場所へはこれらを利用するのがよいでしょう。

まとめ

今回は、光触媒コーティングの仕組みや、気になるメリット・デメリットについて詳しくご紹介しました。水回りや子供部屋、多くの人が出入りするダイニングなど、気になるお部屋に取り入れてみてはいかがでしょうか。

千代田区にあります「株式会社インボックス」では、東京・千葉を中心にフロアコーティングを承っております。なかでも、光触媒コーティングの1つであるエアーコートは、光が当たらない室内でも効果を発揮することから高い人気を得ています。人にも環境にも優しいコーティングをお探しの方は、ぜひ一度ご相談ください。