フロアコーティングとワックスの違いとは?自分の家に合った床にしよう

フロアコーティングとワックスの違いとは?自分の家に合った床にしよう

フローリングは、むき出しになっていると汚れや水分が浸透してしまうので住宅の劣化を促進してしまいます。そのため、フロアコーティングやワックスを塗ることで住宅の劣化を防ぐほか、清潔感のある床に仕上げられます。

しかし、安易にフロアコーティングやワックスを選んでしまうと、あとあと大損害を起こしてしまうので、フロアコーティングとワックスの違いを理解したうえで施工を依頼したいものです。違いについて、この記事で詳しく解説します。

フロアコーティングとワックスの違い

フロアコーティングやワックスは溶剤を床に塗ることで、傷や汚れからフローリングを保護する働きをしてくれます。そのフロアコート剤やワックスの主成分が異なることによって、値段や効果が変わってきます。

フロアコーティングに使われる溶剤はウレタンやガラス、シリコンを用いますが、床ワックスは蝋を主成分とした溶剤が主です。また、ワックスはハウスクリーニング業者が行うことが一般的なのに対して、フロアコーティングは塗装業者が行うという専門性に違いがあります。

カテゴリーごとのフロアコーティングとワックスの違いについて

ここからは、カテゴリーごとにフロアコーティングとワックスの違いをご紹介します。

効果面の違い

傷や汚れからフローリングを守るのはフロアコーティングもワックスも同じですが、効果としてはワックスの方が弱く、すぐに剝がれてしまう場合があります。また、滑り止め効果があまりないので赤ちゃんやペットがいるお宅では転倒による怪我の恐れがあるのでおすすめしません。

フロアコーティングは種類にもよりますが、UVコーティングやガラスコーティングにすると傷や汚れにも強く、滑り止め効果も発揮します。なお、ガラスコーティングは紫外線による変色からは守ってくれますが、高温の油が落ちた熱には弱いので溶剤が溶けてしまう恐れがあるので注意が必要です。

耐久年数の違い

ワックスの耐久年数は半年から1年ととても短くなります。そのため、2年契約であるアパートの床に施工するのであれば退去するたびに塗り替えられるので常に新しいワックスが塗られている状態になるので、おすすめです。

一方でお住まいの一軒家などであれば、半年~1年経つたびに家具をどかしてワックスを塗り直す手間がかかるのは大変です。フロアコーティングはUVコーティングやガラスコーティングは20~30年とかなり効果が持続するので、住宅によってはフロアコーティングを選ぶことをおすすめします。フロアコーティングの中でもウレタンコーティングは3~10年、シリコンコーティングは10年ほどと耐久年数が低いものもあるので、安易に安いフロアコーティングをすることが得策でない場合もあるでしょう。

掃除方法の違い

フロアコーティングはほこりやカビがつきにくいので、お手入れがかんたんなのが利点です。そのため、アルコールで軽く拭き上げたり、清掃シートでの掃除だけで清潔感を保つことができます。一方で、ワックスは水分に弱いので水拭きなどのお手入れを繰り返していると塗膜が剥がれてしまうことが多くなっています。ワックスの床を水拭きするときは固く絞った雑巾で拭き上げた後、水分が残らないように乾拭きをする必要があるので手間がかかるのです。

費用の違い

床ワックスはフロアコーティングと比べるとかなり安価でできます。床ワックス単体で依頼するというよりはハウスクリーニングと一緒に依頼することが一般的です。基本的には一度塗ってあるワックスを剥離してからの施工となるので、1,000~1500円/㎡が相場なことが多くなっています。

一方でフロアコーティングはワックスよりも高額になります。およそ2,000~5,000円/㎡となりますが、UVコーティングやガラスコーティングは複数あるフロアコーティングよりも高額で、シリコンコーティングやウレタンコーティングは安価になる傾向です。

健康面の違い

健康面ではフロアコーティングが安心です。一昔前はフロアコーティング剤に入っているアセトアルデヒドによってシックハウス症候群やアトピーが発症してしまうという重篤な問題もありましたが、現在はフロアコーティング剤の安全基準を等級化したことにより、使用に制限がないF☆☆☆☆(エフ・フォースター)という基準のフロアコーティング剤しか使わなくなったので、フロアコーティング剤によるシックハウス症候群やアトピーの症状は軽減されるようになりました。

床ワックスは前述の通り水に弱く、水拭きを重ねることによって塗膜が剥がれてしまうので、赤ちゃんやペットがいるお宅では剥がれた塗膜を舐めてしまうという恐れがあります。

まとめ

ワックスは1度の金額でみると安上がりですが、すぐにメンテナンスが必要になる面を考えるとフロアコーティングの方が長い目で見ると安く済ませられます。賃貸の大家さんであれば退去の都度塗り直しができるワックスにした方が安価になるので、ご自身のライフスタイルや住宅に合わせて選択ができると良いでしょう。

「株式会社インボックス」では、赤ちゃんやペットにも安心安全なフロアコーティングの施工をご提案いたします。ご検討の方はぜひ一度ご連絡ください。