昨今、住宅を建てる際にさまざまなクロスを選べるようになりました。白のクロス一つにしても何種類もあるので汚れのつきやすさや落ちにくさに差が出ることもあります。種類によっては汚れを落とそうと擦りすぎるとクロスが剥がれてしまうこともあるので、クロスの汚れを落とすのにも慎重になりかねません。汚れが付いたときに落としやすくクロスのコーティングをすると、クロスに傷をつけずに清潔感を保てます。
今回は、そんなクロスのコーティングについて詳しくご紹介していきます。
クロスが汚れる原因
クロスは経年劣化によって色褪せたりしてきますが、その他にも汚れの原因がたくさんあります。汚れにも酸性とアルカリ性が混ざった複合汚れもあるので、1つの洗剤で落とし切れないので、さまざまな原因を考慮した上でお手入れをしなければなりません。
垢
コンセントや電気のスイッチの付近は手が触れる場所なので、手垢が蓄積されることによって周りのクロスよりも汚れが目立ってしまいます。また寝室で壁に頭がついていなくても、寝返りをしている間に髪の毛が壁に当たることによって枕側のクロスに皮脂汚れがついている場合もあるでしょう。皮脂汚れはアルカリ性の洗剤で落とせますので、酸素系漂白剤や重曹を用いるときれいに落ちることがあります。
たばこのヤニ汚れ
たばこはクロスを汚す最大の原因です。ヤニが付着した部分はすぐ黄ばんでしまうので、壁掛けしているものがあればそのままの型が残ってヤニ焼けをしてしまいます。ヤニがついた部分はなかなか落とすことができないだけでなく、付着する面積が広いのでご自身で掃除をするとなるとかなりの手間がかかります。
窓からの紫外線による日焼け
窓からの紫外線は床だけでなくクロスも日焼けをさせてしまいます。家具などを置いているとそのままの型がついて焼けてしまうこともしばしばあります。日当たりが良すぎる場合はカーテンや断熱フィルムなどを付けることによって対処できますが、いくらかは焼けてしまうので対処をしていないと家具の型焼けは免れません。
外気の汚れ
家電を使っているとそこに静電気が溜まるので、そこにほこりが付着することでクロス全体に黒ずみができてしまいます。外から入ってくるほこりやチリは人が出入りすることで室内に入ってくるので、毎日掃除をしていてもほこりやチリが入ることは避けられません。
またキッチンの周りもほこりなどの汚れが付着しがちです。料理をしている最中に近くでは目に見えない油がクロスに跳ねてほこりやチリの接着剤になってしまいます。ほこりのついた油汚れは落とすのにもかなり苦戦するので、できることであれば油汚れが付着した時点で汚れを落としたいものですが、蓄積されて初めて見える汚れになるため気づいたときにはすでに落としづらくなってしまうのが難点です。
クロスコーティングの効果
一度汚れが付着したクロスは、なかなかきれいな状態に戻せないものです。汚れる前のクロスコーティングで、どのような効果を得られるのか見ていきましょう。
防汚効果
前述した垢やカビ、ヤニ汚れに強いクロスにしてくれます。中には抗菌作用のあるものもあるので、張り替えをしなくても常に均一したクロスの状態にできます。クロスコーティングは多くの種類があり、光触媒を使った高性能のコーティングから、ガラスやシリコンを使った一般的なコーティングまであるので自分の家に最適なコーティングを選べるでしょう。
静電気を抑える
クロスコーティングをすると静電気の発生を抑えることができるので、家電や家具の裏にほこりが溜まり黒ずみになるのを防いでくれます。静電気はすべての壁に発生し、ほこりを吸収してしまうので、静電気を阻止するだけでもクロスの汚れを軽減できるのが利点です。
日焼けを阻止する
クロスコーティングをするとクロスの日焼けを阻止してくれるので、家具の形に焼けないことで、住宅の資産価値を保つことができます。
クロスコーティングの種類
クロスコーティングは防ぎたい目的によって種類が異なります。たとえば防汚のために行うだけでなく抗菌や消臭も目的とした場合、おすすめするのが光触媒の技術を用いた無光触媒コーティングや酸化チタンコーティングです。光の効果で細菌を分解することで抗菌や消臭の効果をもたらします。
高性能ゆえに高価なのがデメリットではありますが、耐久年数は5年を越えることもあるので、近年の新型コロナウイルス対策にと施工を依頼する方が急増しているコーティングの一つです。
消臭や抗菌は良いので汚れの対策だけをしたい、というのであればガラスコーティングやシリコンコーティングを用いるとよいでしょう。汚れが付きにくくなるだけでなく、ついた際に中性洗剤のスプレーを吹き付けて軽く拭いただけできれいな状態を保てます。
まとめ
クロスのコーティングをすることによって、生活をしていく上で必ずついてしまう汚れを簡単に落とすことができるので、さまざまな目的に合わせてクロスコーティングの種類を選べるとよいでしょう。
「株式会社インボックス」では光触媒コーティングによるクロスコーティングをご提案いたします。ご検討されている方は一度、ぜひご相談ください。